肝胆膵外科

部長 皆川 亮介

TEL 0948-29-8137(外科外来直通)

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診療科の特徴

 肝胆膵領域の外科手術には高度な技術を要するものが多く含まれていることから、日本肝胆膵外科学会では高度技能専門医制度を設け、高難度の肝胆膵外科手術を安全に行い得る施設を認定しています。当院は九州で13施設、福岡県で5施設が認定されている肝胆膵外科高度技能専門医制度修練施設A(年間50症例以上の高難度肝胆膵外科手術数を施行している)の一つです。当科での肝胆膵悪性疾患の手術数は年間140例前後(高難度手術70~80例)であり、2015年は九州5位でした(週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院2017」朝日新聞出版)。180~200例の胆嚢摘出術、急患手術と併せますと年間350例前後の手術件数となりますが、2017年度は梶山 潔 副院長兼外科統括部長と私(いずれも高度技能指導医)、萱島寛人 診療部長(高度技能専門医申請中)、後期研修医1名の計4名で診療にあたっています。
 膵臓手術においては、膵癌診療ガイドライン2013年版(日本膵臓学会)でも、膵頭十二指腸切除術(PD)を年間20例以上行っている『ハイボリュームセンター』での手術が推奨されております。当科はPDの経験数250例を数える梶山 統括部長のもと、8年連続でハイボリュームセンターを維持しています。
 肝胆膵領域の外科手術は、臓器の特性、癌の悪性度の高さなどから、安全性と根治性のバランスを保つことがなかなか大変です。手術が長期予後を期待できる治療法となる一方で、術後の合併症は時に致死的となることがあり、前述の技術力に加え判断力も大きく問われる領域です。
 飯塚病院には専門性の高い肝臓内科、消化器内科(胆膵)、画像診療科(放射線科)があり、治療方針の決定にあたっては各科との連携を緊密に保ちつつ、患者さん各人の背景、意思を大切にし、個々の症例に適した納得のいく治療を受けていただきたいと考えています。
 また技術面においては、血管切除・再建を要する手術、心停止・人工心肺下の肝切除術など、42の専門科を有する総合病院だからこそ出来る手術にも積極的に取り組んでいます。
 私自身は今年で卒後22年目となりますが、現在までに450例の肝切除術を執刀し、2006年には1年間、米国New York市のMt. Sinai病院で肝移植手術を学んできました。この経験と技術を是非筑豊地域に還元したいと思っています。
 症例数の多さのみならず、治療成績においても全国レベルを保ち続け、筑豊地域の医療をなお一層盛り立てて行けるよう今後も努力を重ねて参る所存です。
 先生方におかれましては、今後ともよろしくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

肝臓内科News&Topics

腹腔鏡下手術について

  1. 当科では手術見学、動物を用いたトレーニング等の周到な準備の上で2014年より本格的に腹腔鏡下肝切除術や腹腔鏡下膵切除術を導入しました。2016年度は肝癌手術の25%を腹腔鏡下手術で行っています。しかし昨今、大きく報道されている医療事故がありますように、肝胆膵外科領域の手術は常に危険と隣り合わせであり、腹腔鏡下手術は未だ標準治療とはなり得ていません。手術の目的が癌を治すことであり、傷を小さくすることではないことをしっかりと認識し、『安全かつ根治』の原則を保った上で可能な症例には腹腔鏡下手術を行っていく予定です。
  2. 胆嚢摘出術は当科でも90%以上が腹腔鏡下に行われていますが、全国的には手術中に血管や胆管を損傷する合併症がこの20年間変わることなく一定の頻度で発生しています。当科では胆嚢摘出術にICG蛍光カメラを使用しており、この合併症をゼロにする試みを行っております。

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