肝胆膵外科

部長 皆川 亮介

TEL 0948-29-8137(外科外来直通)

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診療科の特徴

 肝胆膵領域の外科手術には高度な技術を要するものが多く含まれていることから、日本肝胆膵外科学会では高度技能専門医制度を設け、高難度の肝胆膵外科手術を安全に行い得る施設を認定しています。当院は九州で13施設、福岡県で5施設が認定されている肝胆膵外科高度技能専門医制度修練施設A(年間50症例以上の高難度肝胆膵外科手術数を施行している)の一つです。当科での肝胆膵悪性疾患の手術数は年間140例前後(高難度手術80~90例)であり、2016年の手術数は九州5位でした(週刊朝日MOOK「手術数でわかるいい病院2018」朝日新聞出版)。180例前後の胆嚢摘出術、急患手術と併せますと年間350例前後の手術件数となりますが、2018年度は梶山 潔 副院長 兼 外科統括部長、山本一治 診療部長、私(いずれも高度技能指導医)、萱島寛人 診療部長(高度技能専門医申請中)、後期研修医2名の計6名で診療にあたっています。
 膵臓手術においては、膵癌診療ガイドライン2016年版(日本膵臓学会)でも、膵頭十二指腸切除術(PD)を年間20例以上行っている『ハイボリュームセンター』での手術が推奨されております。当科はPDの経験数約300例の梶山統括部長のもと、9年連続でハイボリュームセンターを維持しています。
 肝胆膵領域の外科手術は、臓器の特性、癌の悪性度の高さなどから、安全性と根治性のバランスを保つことがなかなか大変です。手術が長期予後を期待できる治療法となる一方で、術後の合併症は時に致死的となることがあり、前述の技術力に加え判断力も大きく問われる領域です。
 飯塚病院には専門性の高い肝臓内科、消化器内科(胆膵)、画像診療科(放射線科)があり、治療方針の決定にあたっては各科との連携を緊密に保ちつつ、患者さん各人の背景、意思を大切にし、個々の症例に適した納得の行く治療を受けていただきたいと考えています。
 また技術面においては、血管切除・再建を要する手術、心停止・人工心肺下の肝切除術など、42の専門科を有する総合病院だからこそ出来る手術にも積極的に取り組んでいます。
 私自身は今年で卒後23年目となりますが、現在までに500例の肝切除術を執刀し、2006年には1年間、米国New York市のMt. Sinai病院で肝移植手術を学んできました。この経験と技術を是非筑豊地域に還元したいと思っています。
  症例数の多さのみならず、治療成績においても全国レベルを保ち続け、筑豊地域の医療をなお一層盛り立てて行けるよう今後も努力を重ねてまいる所存です。
  先生方におかれましては、今後ともよろしくご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

肝胆膵外科 News&Topics

 内視鏡手術支援ロボット「da Vinci® Surgical System」を使うロボット支援下手術の保険適応が2018年春一挙に拡大され、外科領域では食道がん、胃がん、大腸がんが保険適応となりました。現在の腹腔鏡下手術では[1]手ぶれによる視野や術野のぶれ、[2]鉗子先端の自由度の欠如による操作制限に伴い、精緻な操作、特に吻合や止血操作に限界があるとされています。ロボット手術では鉗子先端が多関節であることで自由度が増し、また術者の手ぶれを抑えるfiltering機能により精緻な操作が実現されており、これまでの腹腔鏡下手術における課題を克服しています。
 当院は現在、梶山 潔 副院長 兼 外科統括部長の指揮下、「da Vinci® Surgical System」導入に向けた動きを加速させています。肝胆膵領域の手術は複雑で繊細な手術であり、実はロボット支援下手術は精緻な操作を必要とする肝胆膵外科領域においてこそ活用されるべきであると考えられています。近い将来、肝胆膵領域においてもロボット支援下手術が保険適応となる日を心待ちにしています。

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