循環器内科

部長 井上 修二朗

TEL 0948-29-8036(外来直通)

診療科の特徴

 循環器内科は、数多くの救急患者に対して迅速に高度な医療を実践し地域医療に貢献するとともに、日本循環器学会研修施設、日本心血管インターベンション治療学会研修施設、日本不整脈学会・日本心電図学会認定不整脈専門医研修施設として臨床の研鑽を積むには最適な施設です。急性冠症候群患者や高度石灰化難治性病変を有した狭心症患者に対する冠動脈形成術をはじめ、重症下肢虚血患者に対する末梢血管形成術など数多くの高度な血管インターベンションを施行しています。
 また筑豊地区唯一の不整脈治療センターとしての地位を確立すべく、2017年はより多くの患者さんの不整脈治療を行っていく方針です。全ての重症心疾患に伴う心不全と不整脈は互いに密接に関連しており、不整脈治療による心不全患者さんの予後改善を目指していきたいと考えています。心不全は再入院予防が重要で、生活習慣病の治療・教育に力を入れ、退院後も外来での心臓リハビリテーションを行うことで心事故予防に努めています。
 循環器病センターでは当科と心臓血管外科が密接な連携をとり(毎朝合同カンファレス)、内科的あるいは外科的側面から患者さんへ最も適した治療を議論し選択、実践しています。当科を受診された患者さんのみならず、飯塚病院他科の全患者さんの心血管病管理や循環管理をサポートし、より多くの方が安心して専門治療・外科手術などを受けていただけるよう、その責務を全うすべくスタッフ一同努力しております。
 当科の理念として、“医は忍術”の精神で、「患者さんの人格を尊重し、やさしい心で接するとともに治療内容についてよく説明し、信頼を得るよう努める」ことを心がけ、個々への治療最適化、良質な医療提供を目指します。

循環器内科News&Topics

  1. 田中医師、円山医師、後期研修医の大森医師、本田医師が異動により退職し、2017年4月に井上、河野医師、大賀医師、酒見医師、後期研修医の倉岡医師がそれぞれ着任し、総勢14名体制で循環器診療を行っています。
  2. 循環器診療は至適薬物療法、カテーテル治療、外科的治療の中から、個々の患者さんの変わりゆく状況下で最も適した治療を迅速に正しく選択することが重要です。循環器病センターでは、ハートチームとして循環器内科と心臓血管外科が毎日お互いに患者情報を共有し、議論、協力し合いながら最適な治療を選択し実践しています。
  3. 心房細動の患者さんは年々増加しており、心房細動が予後を悪化させることが大規模臨床試験から明らかとなってきました。心房細動アブレーションはその有効性と安全性が確立し、循環器領域でなくてはならない手技になりました。難治性心不全に合併した心房細動など、より重症な病態に関わった不整脈に対してもより積極的に介入を目指していく方針です。持続性心房細動でも有効治療が行える場合がありますので、洞調律維持の機会とその恩恵を患者さんに提供するためにも、是非外来へご相談いただけますと幸いです。
  4. 高齢者時代となり、大動脈弁狭窄症を合併した心不全の患者さんは増加する一方です。カテーテルインターベンションの進歩により経皮的大動脈弁置換術(TAVI)の治療成績は確立してきました。施設基準のため現在は大学病院など限られた施設でしか行われていませんが、高齢者の多い筑豊地区において飯塚病院で行えるよう鋭意準備中です。ハイブリッド手術室は着工され、ハートチームとコメディカルでTAVIチームを結成し手技実践のための研鑽を開始しています。
  5. 人口の高齢化、医療の進歩による長寿命化により、10年後には心不全の患者さんは更に増加し“心不全パンデミック”が見込まれています。増加する心不全に対して地域全体で対応するシステム作りが急務で、当院でも多職種が関わる心不全チームを充実させ、再入院減少への取り組み、心不全緩和医療の取り組みを開始しています。

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スタッフ紹介

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※初診時には原則として紹介状が必要です。

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2016年診療実績

1)2016年入院主病名(循環器主要疾患):例数

総入院患者数:1,494人  平均年齢 73.5歳  急患数 894人(59.8%)
死亡 49人(3.3%)  平均在院日数 13.4日

来院時心肺停止 13 心不全・肺水腫 415
急性心筋梗塞 124 肥大型心筋症 4
亜急性心筋梗塞 17 心筋症・拡張型心筋症 4
陳旧性心筋梗塞・虚血性心筋症 19 たこつぼ心筋症 12
不安定狭心症 51 心臓弁膜症 34
労作性狭心症 74 先天性心臓病 1
狭心症 63 川崎病 0
冠攣縮性狭心症 28 急性大動脈・動脈解離 21
無症候性心筋虚血 75 動脈瘤・大動脈瘤 2
PCI後フォローアップ 45 閉塞性動脈硬化症 68
その他の虚血性心疾患 17 急性動脈閉塞 5
失神発作 11 その他の大動脈・動脈疾患 2
心房細動 66 高血圧症・高血圧性心臓病 2
心房粗動・心房頻拍 20 原発性肺動脈性肺高血圧 3
洞不全症候群 27 その他の肺高血圧 7
房室ブロック 43 肺動脈血栓塞栓症 26
WPW症候群 1 深部静脈血栓症 10
上室頻拍 16 心タンポナーデ・心のう液貯留 5
心室性期外収縮 5 心筋炎 5
心室頻拍・心室細動 26 心膜炎・心外膜炎 4
ブルガダ症候群 1 収縮性心膜炎 1
ジギタリス中毒 2 感染性心内膜炎 2
その他の不整脈 4 悪性腫瘍 2
睡眠時無呼吸症候群 22 肺炎・気管支炎 6
心アミロイドーシス 3 急性呼吸不全・ARDS 2
心サルコイドーシス 1 消化管出血 4
電解質異常 7 脳血管障害 1
腎不全 8 心臓手術後コントロール 10
    その他 47
2)心カテ総数:1,305(緊急心カテ:243〔18.7%〕)

EP study(カテーテル・.アブレーションを含む):153
 カテーテル・アブレーション:119
冠動脈インターベンション(PCI):386 (緊急PCI:143〔37.0%〕)
 成功率:98.2%
 POBAのみ:34(内 drug-coated balloon:5)
 ステント:347症例 522個
 DCA:1
 ロータブレータ:26
PTA:86
下大静脈フィルター:3
PTSMA:0
PTMC:3
PTAV:6

3)心筋梗塞データ

心筋梗塞症例数* 141例
平均年齢:69.2歳
男女比:男/女=107/34、男性 75.9%
予後:死亡=9(6.4%)

(*心筋梗塞症例数=急性心筋梗塞症例数+亜急性心筋梗塞症例数とした)

心筋梗塞の診断と治療

緊急冠動脈造影施行 127  
緊急PCI 116 成功率 97.4%
ステント 103  
POBAのみ 11  
血栓吸引のみ 1  
PCI不成功 3  
冠動脈造影のみ 11  
緊急CABG症症例 2