循環器内科

部長 井上 修二朗

TEL 0948-29-8036(外来直通)

診療科の特徴

 循環器病センター・循環器内科は、昭和63年9月に開設され、一貫して患者さんの利益になる診療を目指してきました。診療の中心となる部分は、心臓カテーテル検査とその技術を利用して心疾患の治療を行う経皮的インターベンション療法です(冠動脈に対するPCIや末梢血管に対するEVT)。2015年はPCIとEVTを合わせ、586例でした。最近は冠動脈、末梢血管の慢性完全閉塞に対するインターベンションも良好な結果を得られるようになってきました。また、当科では石灰化病変に対するrotablatorも適宜使用しています(筑豊地区で唯一施設基準を満たしています)。HCMに対するPTSMAや僧帽弁狭窄に対するPTMC、手術困難な大動脈弁狭窄に対するBAVも行っています。不整脈についてはカテーテルアブレーション(2015年から心房細動に対するアブレーションも開始しました)やペースメーカ、ICD/CRTなどのデバイス治療を行っています。全ての分野(心移植など一部の分野を除く:必要があれば九州大学循環器内科へ紹介します)の循環器疾患に対応すべく、努力を積み重ねています。循環器疾患では、救急患者さんへの迅速な対応が求められます。当病院に併設されている救命救急センターと協力し、また地域の救急隊の方々と協力することにより、循環器疾患の救急患者さんに24時間体制で対応し、迅速かつ正確な診断に基づき、的確な治療を行うよう努力しています。急性心筋梗塞を含む胸痛の鑑別診断・治療も重要な仕事ですが、心疾患の発症を予防していくことが更に重要です。高血圧症、脂質異常症、糖尿病(耐糖能異常)、喫煙などの危険因子を適切に管理し、一次予防と二次予防に努めると同時に、予防の重要性を患者さんとご家族に教育指導をしています。また入院および外来での心臓リハビリテーションにも力を入れており、退院後の心事故の予防に努めております。
 循環器病センターでは、循環器内科と心臓血管外科が密接な連携をとっており(毎朝、両科合同でカンファレンスを行っています)、両科がよく議論し患者さんの利益を第一に考えた治療法を決めた後、最善と考えられる治療法およびその他の選択可能な治療法を患者さんとそのご家族によく説明し、最終的には患者さんに治療法を選択してもらうインフォームドコンセントに基づいた治療を行っています。患者さんのご希望を診療内容に反映することを重視しています。
 当科は、日本循環器学会認定循環器専門医研修施設及び日本心血管インターベンション治療学会研修施設に指定されており、ICD/CRT植え込みの施設にもなっています。

循環器内科News&Topics

  1. 心カテ台は2台あり、いつでも24時間、急患に対応できる体制となっています。急性冠症候群、重症心不全、重症不整脈などいつでもご紹介ください。また2016年5月頃に心カテ台を2台ともにリニューアルし、より診断・治療に貢献できると思います。
  2. 2015年から心房細動のアブレーションを開始しました。心房細動治療でお困りの場合はご相談ください。
  3. 病診連携を進めています。かかりつけ医の先生方からご紹介いただき、適切な検査治療を行い、その後のフォローをお願いしております。また、救急患者さんも治療方針が決まれば、可能な限り近隣の先生方にご紹介しております。ご協力をお願いします。
  4. 末梢血管病変(上下肢閉塞性動脈硬化症、腎動脈硬化症)についても、心臓血管外科と協力しながら積極的にインターベンション治療を行っていますので、是非ご紹介くだい。最近は重症虚血肢に対するEVTも積極的に行い、前後の創傷のケアを形成外科や皮膚科と協力して行っています。
  5. 心筋梗塞、心不全患者さんには早期から心臓リハビリテーションを開始し、その後のQOLや予後の改善を目指しています。退院後の外来での心臓リハビリも行っております。
  6. 大動脈弁狭窄へのBAV、僧帽弁狭窄へのPTMC、閉塞性肥大型心筋症へのPTSMA等の治療も行っています。ご相談ください。

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スタッフ紹介

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外来担当スケジュール(再診は予約制)

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※初診時には原則として紹介状が必要です。

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2015年診療実績

1)2015年入院主病名(循環器主要疾患):例数

総入院患者数:1,537人  平均年齢 72.1歳  急患数 879人(57.2%)
死亡 45人(2.9%)  平均在院日数 12.5日

来院時心肺停止 8 心不全・肺水腫 367
急性心筋梗塞 123 肥大型心筋症 18
亜急性心筋梗塞 17 心筋症・拡張型心筋症 14
陳旧性心筋梗塞・虚血性心筋症 22 たこつぼ心筋症 13
不安定狭心症 63 心臓弁膜症 48
労作性狭心症 87 先天性心臓病 3
狭心症 63 川崎病 0
冠攣縮性狭心症 41 急性大動脈・動脈解離 26
無症候性心筋虚血 77 動脈瘤・大動脈瘤 2
PCI後フォローアップ 97 閉塞性動脈硬化症 68
その他の虚血性心疾患 9 急性動脈閉塞 6
失神発作 17 その他の大動脈・動脈疾患 4
心房細動・心房粗動 37 高血圧症・高血圧性心臓病 5
洞不全症候群 41 原発性肺動脈性肺高血圧 1
房室ブロック 36 その他の肺高血圧 4
WPW症候群 6 肺動脈血栓塞栓症 14
上室頻拍 12 深部静脈血栓症 5
心室性期外収縮 3 心タンポナーデ・心のう液貯留 5
心室頻拍・心室細動 31 心筋炎 2
Brugada症候群 3 心膜炎・心外膜炎 7
ジギタリス中毒 2 収縮性心膜炎 2
その他の不整脈 1 感染性心内膜炎 5
睡眠時無呼吸症候群 37 悪性腫瘍 2
心アミロイドーシス 2 肺炎・気管支炎 1
心サルコイドーシス 1 急性呼吸不全・ARDS 5
電解質異常 9 胸水貯留 4
腎不全 8 消化管出血 4
脳血管障害 3 心臓手術後コントロール 7
その他 39
2)心カテ総数:1,485(緊急心カテ 255:17.2%)

EP study(カテーテル・アブレーションを含む):111
カテーテル・アブレーション:58
冠動脈インターベンション(PCI):491(緊急PCI:159(32.4%))
成功率:96.1%
POBAのみ:19(うちdrug-coated balloon:5)
 ステント:456症例682個(DES:654個, BMS:28個)
 カッティング・バルーン:0    ロータブレータ:27
PTMC:0          PTA:97     下大静脈フィルター:6
PTSMA:0         PTAV:4

3)心筋梗塞データ

心筋梗塞症例数* 140例
平均年齢:70.3歳
男女比:男/女=106/34、男性 75.7%
予後:死亡=6(4.3%)

(*心筋梗塞症例数=急性心筋梗塞症例数+亜急性心筋梗塞症例数とした)

心筋梗塞の診断と治療

緊急冠動脈造影施行 124  
緊急PCI 113 成功率 97.3%
ステント 100  
POBAのみ 8  
血栓吸引のみ 3  
PCI不成功 3 (ガイドワイヤ不通過など)
冠動脈造影のみ 11  
緊急CABG症症例 2