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総合周産期母子医療センター 産科部門

後藤 麻木

総合周産期母子医療センター 産科部門管理部長
後藤 麻木

概要・特色

概要

 当院は福岡県地域周産期母子医療センターから、平成25年12月に総合周産期母子医療センターに指定され、筑豊地域43万人の周産期医療の基幹病院として引き続き活動しています。
 平成25年2月からは北棟に移動し、産科と婦人科を別棟にし、小児科新生児病棟と上下に隣接することができました。病床も14床から30床に増加させ、うち母体-胎児集中管理室(MF-ICU)を6床設置し、増加するハイリスク症例への対応を充実させました。その他、母児同室が可能な方には産後赤ちゃんと一緒に過ごして頂けるように、以前よりも個室を増やしました。
 現在、分娩件数は年間約600例(帝王切開率約37%)でハイリスク症例の母体搬送、緊急手術に24時間体制で対応しています。また新生児部門では、小児科医が24時間体制で対応しています。

特色

 当院での分娩の約6割は、他医療施設からの紹介です。ハイリスクな症例が増加しており、この傾向は我が国の晩婚少子化に伴い今後も続くものと考えています。当院では、帝王切開分娩とハイリスク症例の分娩は、新生児部門の小児科医が立会い、出生時対応を行います。また、妊娠の高齢化に伴い合併症のある妊婦が増えてきており、他科との連携を取りながらの妊娠管理を行っています。
 当院では毎週、産科と小児科、臨床心理士やソーシャルワーカーが合同でミーティングを開き、分娩予定妊婦についての情報交換を行っており、ハイリスク症例の治療方針、分娩の時期、分娩方法を決定しています。これは周産期医療を行う上で産科部門と新生児部門の協力が不可欠であり、そのために妊婦情報の共有が何より大切だと考えるからです。また、母体搬送の依頼の電話が病院代表の番号だと繋がりにくい時があるとの意見があったため、速やかに他施設からの母体搬送を受け入れられるように、平成25年からは母体搬送専用のPHSを設置し、搬送元から直接連絡が取れるようなシステムを導入致しました。
 最後に当センターは筑豊地域を、出産する母子にとって最も安全な地域にしたいという理想をかかげてオープンしました。その実現にむかって皆様のご協力をお願いいたします。なお、妊婦のご紹介はお早めにお願いします。

産科部門News&Topics

 筑豊地域(飯塚・直方・田川)から、筑豊地域以外(福岡市・北九州市)への母体搬送は例年と変わらず2%未満となっています。これは福岡市での1回目の母体搬送依頼でお断りとなっているケースが約30%というデータに比べると、人口の差はありますが非常に少ない状況です。平成20年までの当院への母体搬送依頼お断り数は約10%でしたが、平成21年から新生児センターの受け入れ可能週数が拡大し、平成22年には増床したこともあり、平成22年からは搬送依頼お断り症例は約1%と少ない数を維持しております。現在新生児センターの受け入れ可能週数は妊娠25週以降を目安としております。
引き続き、筑豊地域の妊婦を他地域へ搬送することがないよう、受け入れの充実化を図っていく予定です。