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がん集学治療センター

がん集学治療センター長 油布 祐二

診療科の特徴

 当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されております。がん集学治療センターは、その中核となる施設として、2004年に完成したハイケア棟に、35床からなる病棟部門(無菌病床群6床を含む)と10床の点滴専用リクライニングチェアーおよび専用調剤室を備えた外来化学療法室を開設しました。その後化学療法件数は年々増加の一途をたどり、2009年10月より外来化学療法室を15床に拡張しましたが、それでも予約枠がすぐにいっぱいになる状況が続きました。そのような中でも、担当医から連絡があれば必ず予約枠外に入れ込み、患者さんの不利益にならないようスタッフ一同努力して参りました。がん集学治療センターの開設から約12年が経過し、年々増加し続けてきた化学療法の件数は徐々に落ち着きを見せ始めています。当センターの歩みも黎明期から成熟期に入ってきたと言えそうです。なお平成27年5月より無菌病床1床が増床され、計7床になりました。
 当センターは、集学的がん治療(multidisciplinary cancer care)を推し進めることを基本理念としておりますが、実際には、化学療法を行う全ての臨床科が共同利用する形をとった化学療法センターとして機能しています。これまで各科外来、各病棟で行われていた化学療法剤の点滴を、全てこのがん集学治療センター(病棟、外来化学療法室)で引き受け、集約的に施行する体制としました。センター化した最大の目的は“化学療法の安全性向上”にあります。このために、薬剤曝露防止機能付き無菌調剤ユニットなどの必要器材の設置や新たなオーダリングシステムの開発のほか、化学療法専門の薬剤師、看護師の養成を行いました。
 化学療法の集約化によって、オーダリング、調剤、点滴作業の全てのステップにおいて、医師、薬剤師ならびに看護師による完全な分業化が達成され、医師のオーダリング作業にいたるまで、相互監視・ダブルチェック体制の導入が可能となりました。また化学療法に関する系統的な患者教育が可能となり、患者満足度の向上に役立つほか、化学療法に関する情報共有によってチーム医療の推進・化学療法の適正化にも役立つなどの副次的効果が認められています。

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